そもそも、私は断り続けていたのだ。
しかし、首を振り続ける私を、ラウバーンは許しはしなかった。
そうこうしているうちに、事態は最悪の方向に向かっていった。
ダラガブに最も近づいた、ネールとの最終決戦。
勝利した我々の前で消滅した彼は、まるでダラガブに吸い込まれるように、赤き粒子をばらまいた。
そして、我々の前に姿を再び現して、脅威の根源となっている。
そんな状況に憂いを感じながらも、ただ、自らにできることを行う。
それが私の決断だった。
ただ、空を眺め、戦いの行方を見守る者。
早々に「我関せず」を木目込み、洋上を進む姉。
様々な想いが交錯していた。
だが、この最後の決戦の地に立てないものも多数いることを、知ってしまった。
だからこそ…
最後の大地に、私は立つ。
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