「赤い洗面器の男」 という話をご存知ですか?
ある晴れた日の午後、私が歩いていると向こうから赤い洗面器を頭に乗せた男が歩いてきた。洗面器にはたっぷりの水。男はそれを一滴もこぼさないように、ゆっくり、ゆっくりと歩いている。
私は不思議に思い、男に訪ねた。
「どうして赤い洗面器を頭の上に乗せているんですか?」
すると男は答えた。
「それは君の…」
********************
********
おや、何を怖がっているんですか?
別にホラーな話をしようというわけではないですよ。
このお話は、「結末が語られない物語」としてドラマでよく出てきた一節です。
さて。
今回、一部のロドスト読者たちを混乱に陥れた「イージス事件簿」。
種を明かしてしまえば、この物語は「解決できない物語」。
私が本編で語ったとおり、共通点がありそうでなく、手掛かりも雲をつかむような状態では、真相を推理することなど不可能に近いでしょう。
ええ、実際、不可能なんです。
今回の企画は、それぞれで持ち寄った物語をつないでループさせること、それ自体が目的だったのですから。
最初にでてきた3行程度の文章を元に、集まった6名の精鋭がそれぞれの視点で物語を書く。
その内容を確認し、前後の文章の辻褄を合わせ、次の記事へのリンクを張る。
あとは、タイミングを合わせて同じ時間に公開すれば、謎の事件簿の出来上がり、と。
いやいや、簡単そうに見えてみなさん文章に気合を入れすぎてしまい、なかなか大変なことになってしまいました。
ああ、一応、この企画の発起人が私ではないということも、記しておきましょう。
じゃあいったい、誰が…?
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ある晴れた日の午後、私が歩いていると向こうから赤い洗面器を頭に乗せた男が歩いてきた。洗面器にはたっぷりの水。男はそれを一滴もこぼさないように、ゆっくり、ゆっくりと歩いている。
私は不思議に思い、男に訪ねた。
「どうして赤い洗面器を頭の上に乗せているんですか?」
すると男は答えた。
「それは君の…
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おや、何を怖がっているんですか?
別にホラーな話をしようというわけではないですよ。
このお話は、「結末が語られない物語」としてドラマでよく出てきた一節です。
さて。
今回、一部のロドスト読者たちを混乱に陥れた「イージス事件簿」。
種を明かしてしまえば、この物語は「解決できない物語」。
私が本編で語ったとおり、共通点がありそうでなく、手掛かりも雲をつかむような状態では、真相を推理することなど不可能に近いでしょう。
ええ、実際、不可能なんです。
今回の企画は、それぞれで持ち寄った物語をつないでループさせること、それ自体が目的だったのですから。
最初にでてきた3行程度の文章を元に、集まった6名の精鋭がそれぞれの視点で物語を書く。
その内容を確認し、前後の文章の辻褄を合わせ、次の記事へのリンクを張る。
あとは、タイミングを合わせて同じ時間に公開すれば、謎の事件簿の出来上がり、と。
いやいや、簡単そうに見えてみなさん文章に気合を入れすぎてしまい、なかなか大変なことになってしまいました。
ああ、一応、この企画の発起人が私ではないということも、記しておきましょう。
じゃあいったい、誰が…
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